回答

  • Q

    特に注意を要する場合はどんなときですか?

  • A

    高齢者、病人、薬を服用している人や乳幼児などは熱中症を発症しやすい熱中症弱者と言えるので、一般の人を対象とした熱中症予防に比べて、より積極的な対策が必要となります。

     

    • 幼児・学童は体温調節機能が未発達であり、保護者の対応が不適切になると発症しやすくなります。
    • 65歳以上の高齢者、特に75歳以上の後期高齢者は発汗能や口渇感等、体温調節機能が低下し、そのため熱中症を発症しやすくなります。
    • 肥満者は、より体温が上昇しやすい傾向にあるため、熱中症を発症しやすいです。
    • 仕事や運動(スポーツ)に無理をしすぎる人、頑張りすぎる人は熱中症を発症しやすいです。
    • 基礎疾患(高血圧、心疾患、慢性肺疾患、肝臓病、腎臓病、内分泌疾患など)のある人、寝たきりの人、熱中症の発症を助長する以下のような薬を服用している人も熱中症を発症しやすいです。

     
    抗コリン作用のある薬(鎮痙薬※、頻尿治療薬※、パーキンソン病治療薬※、抗ヒスタミン薬、抗てんかん薬、睡眠薬・抗不安薬、自律神経調節薬、抗うつ薬、β遮断薬、ある種の抗不整脈薬、麻薬)は発汗抑制を来たす可能性があります。

    利尿剤は脱水を来たしやすく、興奮剤・覚せい剤は代謝を亢進させます。また、多くの抗精神病薬*は体温調節中枢を抑制する可能性があります。

     

    ※医薬品添付文書に、「発汗(あるいは体温調節中枢)が抑制されるため、高温環境では体温が上昇するおそれがある」との記載のある薬品

     

    • 発熱、下痢、二日酔い、睡眠不足等、体調不良の場合は発症しやすいです。
    • 農作業、安全対策作業等で厚着、安全服等で全身を覆う場合は発症しやすいです。
    • 急激に高温となった場合。例えば暑さになれていない6月以前や、日常生活で高温暴露の経験が少ない場合、旅行や移動(涼しい場所から高温の場所へ)の場合および気象変化などで急激に高温となった場合でも発症しやすいです。
    • 停車中の自動車では車内の温度は、数分で50℃以上になることがあります。エンジンをかけ、クーラーをつけていても、何かの拍子でエンジンやクーラーがきれることもあるので、季節にかかわらず、短時間であっても、絶対に車内に子どもだけを残さないで下さい。
    • お問い合わせ先:衛生部衛生管理課衛生管理係
    • 電話番号:   03-3880-5891
  • !
    関連する Q&A
  • この情報は役に立ちましたか?